お米昔ばなし「白米城(はくまいじょう)」
お米食べていますか?
こんにちは。
末広米穀店です。
昔、山の上に小さなお城がありました。ある日この城に隣の国が攻めてきました。
人々は城の中へ逃げ、敵の攻撃に耐え続けました。
ところがある日、城の兵が大将に言いました。「大変です。もう城の水がありません。米と塩は、十分ありますが、どうにもなりません。城を出て戦いましょう」
その時、大将の馬引き男が言いました。「旦那さま、死ぬ事はいつでも出来ますだ。それよりも、良い考えがあります」そう言って、大将の耳にささやきました。
「なるほど。皆の者、城中にある米と塩を残らず集めよ!」と。米と塩を集めると、大きなたらいの中に入れました。
そして、敵から一番良く見える城の外へ持ち出し、何頭も馬を連れて来させました。そして、兵たちは、たらいから米と塩をすくい、のんびりと馬を洗うふりをしました。
これを見ていた敵の大将は「何と!水がなくなる頃だと思っていたが、水で馬を洗っておるぞ。これではダメだ、引き上げるぞ!」こうして退却して行きました。
敵からは白米と塩が陽の光で、水で馬を洗っている様に見えたのです。
以後、この城は『白米城』と呼ばれる様になりました。
白米と塩があれば何でもOKなんですね、米屋の主としては納得です(笑)。
これからも末広米穀店は、「食に関する情報」をどんどん発信して行きます。
今後ともよろしくお願い致します。
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末広米穀店
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